お墓が足りないと聞きましたが本当?

本当です。
実際に、良い立地の霊園などは空きがないところも珍しくありません。
霊園分譲などでは抽選が当たり前となっています。
これは、需要に対してニーズに合った墓地用地の確保が難しくなっているのが原因として考えられます。

特にお墓不足が隋著なのは人が集まる都心部です。

地方ではいわゆる実家暮らしの人が多く、元来お墓を所有している家の割合も多いです。
お墓を新しくする際も、そういった理由から比較的霊園なども空きがあり、新たに墓地を用意するわけではないため、不足しているという印象は余りもたれていません。

都市部でなぜお墓が不足しているのかと言うと、都市部は人が各地方から人が集まり、移り住む事があります。
また、元来その地域に住んでいる人もおり、元々あったお墓と新たに移り住んだ人のお墓があるという事になり、常にお墓の数が増えているのです。
つまり、人が集まり続けるのでお墓の需要が高いままであり、供給に限りがある土地の理由で足りなくなってしまっているのです。

「じゃあお墓用の土地を増やせばいいのでは?」と考える人も多いでしょう。
実際、多くの業者が土地所有者が墓地へ転用しようと考えます。
しかし、墓地用の土地が足りません。

なぜでしょうか。
これは日本人の宗教観の変化にあるかもしれません。

例えば土地所有者が所有地をお墓用の土地に転用しようとしたとします。
そうすると近隣の住民の人たちに反対されるのです。
家の近くに他人のお墓があるというのは気持ちが良い物ではありませんし、これは仕方が無い事です。
中には訴訟問題にまで発展するケースもありますので、空いている土地の有効活用が出来ないのです。
そのため、数少ない空きに多くの人が殺到する事になり、結果として足りなくなってしまうのです。

ただ、思い切って離れた土地で探してみると案外見つかりやすいという事もあります。
地方のお墓の競争率は都市部ほど高くはないので、見つけやすいといえます。

また、好条件のお墓を用意するのならば、生前から余裕を持って探しておくのが手堅く、確実な方法といえるでしょう。

Copyright (C) 故人とのつながり All Rights Reserved.