お墓参りのマナーについて

お墓参りにはマナーがあります。
お墓参りに限らず、マナーを覚えるのは難しいですよね。
しかし、マナーは手順を覚えるよりも、所作それぞれの理由を理解する事で簡単に身に着けることができます。
お墓参りのマナーについて、その理由と併せて解説します。

まずお供え物についてですが、よくドラマなどで、お酒やジュースなど、故人が好きだった飲み物をお墓にかけるシーンがありますが、お墓にシミやできたり、変色を起こしたりする原因となるので止めておきましょう。
お供え物には特にタブーと呼ばれる物はありません。
故人の好きだったものをお供えして大丈夫です。

次にお線香についてです。
神道式のお墓以外の、一般的な仏教式のお墓ではお線香を立てます。

ここで注意があります。
線香に火をつけると燃え上がります。
その火を消して供えるのですが、お線香の火を口から吐いた息で消すのはタブーとされています。
仏教に限ったことではありませんが、人間の口はあらゆる罪を産むものであるとされています。
その為、口から出る息は汚れており、お線香の火を消すのにはふさわしくないのです。

また、お線香は必ず香炉に立てなければいけないという決まりはありません。
風が強いなどで転倒の恐れがあるときは寝かせて供えると良いでしょう。

次に大切なマナーといえるのがお参りする順番です。
まず、基本的なお参りの所作ですが、墓石に水をかけ、合掌します。
墓石に水をかける際に線香に掛からないように注意しましょう。
合掌は胸の前で手を合わせ、そのまま軽く目を閉じながら礼をします。

順番についてですが、個人と縁の深い人から順に行います。
墓石の前はお参りをする人に譲り、お参りが済めば次の人と交代します。

お墓参りと言うのは神社などで「参る」という物とは意味合いが違っています。
お墓参りは個人との対話の時間とも言える物であり、日々の報告をお話したり冥福を祈りましょう。
全員で一斉に話しかけられれば、故人も聞き取り難いので、一人ずつ順番にお参りするのです。
またこちらのお墓を建てる場所についての記事も参考にご覧ください。

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