地震や災害があったときお墓はどうなる?

災害にあったとき、お墓はどうなるのでしょうか。
二つの視点から解説していきます。

まず、災害によってお墓のところへ行く事ができない場合です。
2011年の福島原子力発電所の事故でも同様の問題が起きており、立ち入り禁止区域内には入ることが出来ず、その区域にお墓がある場合はお墓参りも出来なくなってしまいます。

また、破損していたり倒れていたりしていても現場にだれも赴くことができませんので修繕することもできません。
この場合はどうしようもないというのが実情です。
供養という面では位牌がお墓と同様の意味合いを持っていますので大丈夫といえるのですが、やはりお墓の破損については立ち入りの禁止が解除されるのを待つしかないといえます。

では、新たにお墓を作ればよいのではと考える事もできますが、お墓の中に遺骨を残したままですのでその点も気になりますね。
立ち入り禁止が長期にわたる場合、一時帰宅などの際に遺骨を回収し、新たにお墓を用意するというのも考えられる方法の一つといえるでしょう。

次にお墓自体の転倒・破損についてです。
お墓は石材を積み上げているだけのものがほとんどです。
特に五輪塔は地震に弱く、一般和式や洋式のお墓に比べて転倒しやすいといえます。

もし破損箇所があったり転倒していたとしても自分で直そうとするのはあまりおススメできません。
墓石の角はもともととても鋭くなっていますし非常に重量があります。
取り扱いも難しいものですし、怪我をしてしまう危険性もありますので、無理をする事なく石材店などに修繕を依頼するのが良いでしょう。

また、こういった災害時の保障をしてくれる保険もありますので、台風通過が多い地域の人や地震が多い地域の人はこういった保険に入っておくとこういった時にも安心できます。
転倒予防も注目されており、石材の間に衝撃吸収シートを挟む事で揺れによる墓石のズレをおさえることが可能な物や、施工段階で耐震仕様のものもあります。
またこちらの墓地の永代使用料と管理料についての記事も参考にご覧ください。

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