お墓の石は御影石が一番なの?

お墓に使われる石材といえば御影石というくらい、御影石はお墓の石材として定着しています。
御影石はもともと兵庫県の御影地方で産出されたことから御影石と呼ばれており、美しい肌面が特徴で、高級石材として知られています。
御影石はお墓につかう石材として「一番」良い物なのでしょうか。

御影石はなによりもその美しさが魅力であり、お墓として完成した際の仕上がりの良さからお墓によく使用されています。
しかし、価格が非常に高いというデメリットがあります。

ただ、一言に御影石と言っても、産出地や石質によって多くの種類があり、種類によって価格にも差があり、幅もあります。
お墓に使用される石材で一番向いているものかといえば、必ずしもそうとはいえません。

御影石は風化には強いのですが、衝撃に弱く、割れやすいという特徴があります。
その為地震が多い地域では転倒による破損度が高くなってしまいます。
また、割れやすいという性質の為、加工が難しく、加工にかかる費用も高くなりがちですし、デザインにも限りがあるといえます。

現在はコンクリートのお墓も増えており、コンクリートは御影石に比べて外観の美しさは劣るものの、加工がしやすく、御影石に比べて衝撃に強く、割れ難い為強度もあります。
また、コンクリートの方が費用が安く済みます。
ただ、施工に要する時間が、御影石での施工に比べてかかってしまうというデメリットもあります。

お墓の評価には外観の美しさと強度、価格などの面があり、外観の美しさにおいては御影石はもっとも向いているといえますが、強度や価格面ではその他の石材に劣っており、必ずしも一番良いとは言えないのです。
ただ、あくまでも総合的にみた場合に一番向いているとはいえないというのであり、お墓に美しさ一点を求めるという点から言えば最もそのニーズを満たしている石材ともいえます。
ただ、長期的にその美しさを保つ為には手間がかかり、頻繁にお墓に通うわけではないため、そういった面では決して一番向いているとは言えないのです。

Copyright (C) 故人とのつながり All Rights Reserved.