お墓のお線香は何本が良いのですか?

お墓にお供えするお線香ですが、何本あげればよいのでしょうか。
恐らく本数を誰かに尋ねたら2本や、6本、3本と、答えはバラバラになるでしょう。
おあげするお線香の本数は宗派によって違いますし、お線香の解釈によっても変わっています。
ですので、同じ宗派内でも本数は定まっていないといえます。

お線香とは現世での営みを表しており、それを燃やして煙を仏様のところへ上げ、現世での営みを終えた後迷わないようにという意味があるとされています。
また、お線香の煙は周りへ広がる事で、功徳を人々に分け隔てなくあたえるという仏様自身を表しているとも言われています。
他には、現世の不浄の空間を煙によって清めるという意味合いもあるといいます。
他にも様々な意味をお線香は持っております。

共通しているのは、お線香の煙に意味があるようです。

お供えする本数についてですが、前述の通り宗派によって違っています。
臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、浄土宗では1本とされています。
また、天台宗と真言宗では3本となっており、それぞれ、人、仏、現世を表しているとされています。

火をつけるときはろうそくの火でつける以外にもライターなどを用いても良いです。
複数本ある場合もまとめて火をつけてかまいません。

ただ、注意が必要なのは、線香の燃えはじめにでる火を口で消してはいけません。
口は罪を生み出すとされ、汚れていると考えられている為、手で仰いで消すようにしましょう。

線香を複数本立てる場合は一本ずつその意味合いを意識しつつ立てていきます。
また、宗派によっては線香は立てずに香台に寝かせる事もあります。

宗派にこだわりのない場合は一般的に1.2本が多いようです。
地域によっては6本上げている場所もあるようです。

お線香を上げるという行為自体に意味合いを持っているため、本数に対するこだわりはあまりないともいえますが、きちんとした作法をしっておく意味でも、これらの事を覚えておいたほうが良いといえるでしょう。

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